のがるまじ・・・

のがるまじ所(ところ)をかねて思ひきれ
時に到りて 涼しかるべし

大意

逃れることが出来ない場面に遭遇した時。例えば、国のために命をかけなければならないときに、思い切って決断することである。命を捨てる覚悟を日頃から決めておけば、万一の場合であっても、少しの未練も無く爽やかなすがすがしい気持ちでその瞬間を迎えることが出来ると説いた歌です。

武士の平生の覚悟を諭したものであり、当時は実際にそのような場面と常に隣りあわせであったということも伺える歌となっています。

平和が保証されている現代の日本において、我々はこの歌からどういったことを学んでいくべきなのか。毎日を懸命に生きる人も、自堕落で自暴自棄な毎日を送っている人も、皆平等に明日はやってくるのです。

広告

このページの先頭へ